SHINJI ItoU

子供のころ、学校から帰っては、 毎日のように秘密基地を建設していた。 設計図もないまま、木材を集めた。 完成しても報酬なんてないけど、 夢中で作った。

目的も学びも価値も、 全部後からついてくる。 夢中でやるからこそ、 気づきが生まれるってことを 僕は知っている。

だけどいま、 僕を取り巻く環境はどうだろうか?

それ、何のためにやるの? お金もないのに。 時間もないのに。 うまくいくかわからないのに。 こんな会話をよく耳にする。

大人になるにつれ、 たいそうな"やる理由"が無いと 何もできなくなっていく。 でも本当はいつだって、 "やる理由"なんて "やってみたいから"でいいはずだ。

あなたのアイデアは、 まだ顔も知らない誰かを 笑顔にするかもしれない。 暮らしを豊かにするかもしれない。 もしかしたら、 世界を変えるかもしれない。

あの頃のように。衝動のままに。 とにかく、手と足を動かして、 前に進もう。

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