SHINJI ItoU

会社員辞めてフリーランスに。ではなく、会社員ながらフリーランスになりました。

SHINJI ItoU
2021.04.01

こんにちは。東京在住のデザイナー、伊藤慎治です。

タイトルの通り、本日2021年4月1日より、会社員でありながらフリーランス活動を始めます
なぜそうすることにしたのか?
どのような経緯でそうなったのか?
具体的にどういう動き方になるのか?
といったことをなるべく短めに(それでも長いけど…)記します。

今後一緒に何かをする仲間や、いま働き方に悩んでいる人などに読んで欲しいです!

デザイナーとしての根源的欲求の芽生え。

この春で、デザインに携わり始めてから丸6年が経ちます。
少し昔話をすると…
就職活動を始めるまでは自分がデザイナーになるとは全く思っていませんでした。
ただ、大学時代にストリートダンスに没頭した経験などから、自ら何かを発信し、人の心を動かすような仕事をしたいとは思っていて、友達が手堅く就職していくのを横目に、不安に押しつぶされそうな日々を経て、デザイナーになることを決心しました。

学校に行くよりもとにかく現場に飛び込もうという思いで就職活動を行い、その結果、デザイン未経験の僕の心意気を買ってくれたプライムクロスというデジタルマーケティング会社でWEBデザイナーとして就職します。

そこからしばらくは、とにかく勉強して先輩の仕事を少しでも奪おうと奮闘していました。もはや懐かしい。
そして、ある程度自分だけで仕事が完結できるようになってきた頃、根源的な欲求が蘇ってきました。

自ら何かを発信し、人の心を動かしたい。

それが就職して2年目の途中くらいです。
そこから4年と数ヶ月、今に至るまで様々な試行錯誤を行ってきました。

正解も、道標もない日々。

大前提として、自分の知名度はゼロ、スキルも経験もたいして無い、そして当時ウチの会社は副業禁止、という条件の中で僕は何をしたか。
まず、副業にあたらない形で個人で制作活動をガンガンやっていきました。
友達のブランドのロゴ作ったり、フライヤー作ったり、サイト作ったり…

そして大きな転機となったのが、Chilly Sourceのメンバーに誘ってもらったこと。

ChillySourceとは

Chillで気持ち良い音楽をテーマにラジオ配信、楽曲制作、映像制作、アパレル制作、空間プロデュースなどを総合的に行うライフスタイルレーベル。
毎週日曜日、YouTubeで22時からDJやゲストアーティストによる様々なChillout musicを配信している。
また、アーティストやDJ以外にも、ビデオグラファーやデザイナーなどのクリエイターも所属し、様々なメンバーがチームで活動をしている。

念の為言っておきますが、ここに雇用契約はありません。シンプルに仲間です。
そこで僕が担当しているのは、アーティストが曲を出すときのジャケットデザインや、イベントのフライヤーデザイン、アパレルのデザインなどです。
ちょっと大げさに言うと、クルーとして動くときの視覚的な領域をほとんど任せてもらっています(大感謝)。

制作したジャケットデザインの一部

この活動を通して、本業のWEBデザイナーとしては経験することが難しい感覚的な表現や、紙媒体のデザインデータの作り方などをたくさん経験することができました。最高です。

そうしていくうちに、僕は何者で、何ができるのか?ということが少しづつ周りの人たちに認知されていったように思います。
そう思った理由は、ここ1〜2年で僕のところに来る相談の数が一気に増えたから

特に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛生活になってからは、どんどんその数が増していきました。
思い返してみると、自粛期間中は自分と同世代からの相談がめちゃくちゃ多かったように思います。
きっと、会社である程度のポジションに就きながらも、自分はもっとできるはず、と奮起するタイミングだったのではないでしょうか。

その例に漏れず僕自身も、今後デザイナーとしてどうなりたいのかということを毎日考えていました。

正直人生に完璧な答えなんてないし、未だに悩みまくってますが、、そんな中でもひとつ答えが出ました。
それは、こうやって気の合う仲間と大きい目標に向かってずーっと活動してたいな。ということ。
そして、どんなに難しい相談でも実現できちゃう人でありたいな、ということ。

そのためには、今の仕事では経験できないような経験をもっともっと積む必要がある、と思いました。

決心してからの流れ。

最初は、転職しようと思いました。
自分が求めている条件に合った会社を調べたり、たくさんのデザイナーと話したり、、
でも、なんか違うな、と思いました。
その直感が合っていたかどうかはわかりませんが、でも、どの選択をしても遠回りな気がしました。

「気の合う仲間と大きい目標に向かってずーっと活動してたい」ということに最短で向かいたかったのです。
どれだけ人の話を聞いても、やっぱりフリーランスしかないか、という結論にしかたどり着きませんでした。

ただし…

実は僕はかなりの臆病者で、石橋を補強してから渡るようなタイプです。
収入が不安定になるのも怖いし、一気に環境が変わることで今ある僕の価値が損なわれるのではないかという漠然とした不安もありました。
他人からは早く決断しろよと思われることも多いですが、この自分から目をそらしていたら何も前に進みません

そこで思いついたのが、
今のままやればいいんじゃね??
という発想です。
環境を大きく変えずに、少しづつ活動の幅を広げる。名付けてグラデーション戦法。

そうと決まれば早いのが僕のいいところ。
さっそく企画書を作って、正社員として働きながらフリーランスとしても活動しやすいような制度の実施を会社に提案しました。

実際の企画書の一部

ここまで、僕の目線だけで話を進めてきたので、そんなのわがままじゃないかと思われるかもしれませんが、決してそうではないと思っています。
なぜなら、今後僕のように考える人が山ほど出てくるから。そうなった人はいずれ組織から抜けていきます。
多額の投資をして採用し、多額の投資をして育てた社員が抜けていくことは会社にとってかなり大きな損失ですよね。
働き方を柔軟にすることで、今までは組織から抜けるしかなかった人材が組織に残ることができる。これは、僕と会社、双方にとってメリットがある提案だと思っています。

そして、本日2021年4月1日、会社員ながらフリーランスの伊藤慎治が誕生しました。
企画書を最初に提出したのがなんと2021年の1週目だったので、そこから全っっっ然時間がなかったのですが、本気で受け止めてくれて実現に向けて動いてくださった関係者の皆様には多大なる感謝を申し上げます。

個人的には30歳の4月1日に新しいステージに立つということに強いこだわりがあったので、実現できてよかったです。
とはいえまだ何も成し遂げていないので、これからが本番なんですけども。

具体的にどうなるの?

ひとまずしばらくは、週4日は会社員として働いて、休日を含めた残りの3日、フリーランスとして活動します。
会社員としての4日間も、基本的には9:30〜MAX 20:00なので、それ以外の時間はフリーで動きます(時期により変動ありますが)。
会社との細かい契約内容は伏せますが、もちろん労働時間に比例して給料は減るので、身の引き締まる思いです。

新しい名刺。これについてもいつか書きます。

おわりに

やっぱり長くなってしまいましたが、まとめると、今まで通りだけどパワーアップしたよ!ってことです。
何か相談とか、ワクワクするアイデアがある方は連絡ください。
LINEを知っている方はLINE、そうじゃない方は多分インスタのDMが一番早いと思います。

引き続き、おもしろいことやっていきましょう!よろしくお願いいたします。